羽根枕をぶつけ合って部屋中羽根だらけにするとか、鏡に口紅でメッセージを書くとか、ベッドから出るときにシーツを身体に巻き付けるとか、言い出せばキリが無いが、中でも絶対にやらないと確信しているのは、首からぶら下げているネックレスを手でブチッと引きちぎって誰かに渡す、あれである。
ヒーローが悪いやつをやっつけて、女子供を助ける。そして街から立ち去ろうとする。
助けられた街の女や子どもがヒーローに駆け寄り、礼を言いながら名残惜しそうにする。
するとヒーローはおもむろに首元に手をやり、ずっと首からぶら下げていたネックレスをブチッと引きちぎって女や子どもに思い出の品としてくれてやり、街を去って行くのだ。(右の写真のマッチョ男も、首からぶら下げていた仏陀を引きちぎって子どもに渡していたはずだ。)
しかし、引きちぎられたネックレスをもらった人間にしてみれば迷惑な話。
せっかくもらっても、修理に出さないと首からぶら下げられないんだから。
絶対に「ちっ。面倒がらずに頭を抜いてとるなり、金具を外してとるなりしてくれたら良かったのによー」と内心思っているはずだ。
だが、たいていのヒーローは「これを引きちぎるなんて朝飯前。だって俺様は強いんだも〜ん」とでも言いたいかのように、ネックレス引きちぎりでもってマッチョなところをアピールしたがるから困るのである。
そして、首の後ろはきっと赤く腫れてヒリヒリしているに違いないのに、そんな気配は微塵も感じさせずに立ち去って行く。
そういえば、マッチョな男の立ち去り方の習性が歌になり、今年のMTVムービーアワードで披露されていた。
NBCの 『サタデー・ナイト・ライブ』("Saturday Night Live")でデジタル・ショート(SNL Digital Short)を作っているパロディ音楽グループ(と言うのか?)、ザ・ロンリー・アイランド(The Lonely Island)が作った"Cool Guys Don't Look At Explosions"(カッコいい男は爆発は見ない)だ。
これだって、わたしなら絶対に振り返ってしっかり爆発を確認するし、絶対にスローモーションで歩いたりしない。
だって、何かが飛んで来てブチ当たったら怖いじゃないか!
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