6/09/2010

そりゃ当然!? どっぷりハマったミュージカルコメディドラマ"Glee"

ここんところ、新しいエピソードを楽しみにしているテレビドラマがある。

アメリカでは6月8日にファーストシーズンがフィナーレを迎えたミュージカルコメディドラマ、"Glee"だ。

物語の中心は、オハイオ州(つまり、ニューヨーカーにとっては「田舎」と同義語)にある高校の、嫌われ者やはみ出し者の掃き溜めとなったグリークラブ(つまり、合唱部)。

かつては栄華を極めていたものの、今やすっかり落ち目となったそのグリークラブに、なんとか昔の栄光を取り戻そうとする熱血教師とはみ出し者部員達。

彼らの奮闘を歌と踊りとお笑いで描いたのが"Glee"で、アメリカでは2009年9月に放映が始まり、日本では今年の2月からCSのFOX JAPANで放送開始となったゴールデングローブ賞受賞作品だ。

こいつがかなり面白い。
いろんな意味で面白い。

まず、個性的でちょいとおまぬけなキャラクターと、彼らが生み出すハチャメチャストーリーが際立っている。

スターになることを目指してまっしぐらの、自己中で少々ウザい、でも才能あるいじめられっ子。

何ヶ月も妊娠しているフリをして、夫を教師から給料の良い会計士に転職させようと試みる妻や、セックスしていないのにガールフレンドを妊娠させたと信じ込むフットボール部のエース。

アメフトが嫌いなアメフト部のコーチに、グリークラブをつぶしてやろうと、あの手この手で妨害を試みるチア部の性悪顧問等々。

高校生活につきものの問題を描きつつも、細部やキャラクターの設定はかなりぶっ飛ばして戯画化し、リアルなお話の中にあり得ないお話を入れ込んで、そいつをあっけらかんと描いている。

バカバカしいのにどこかリアル。
その上、歌あり、ダンスあり。

そう、ミュージカルなので、突然、やぶからぼうに歌って踊り出す。
そのやぶからぼうさが、またお笑いにもなる。

「ミュージカルが苦手」という人は、この突然歌って踊り出す部分が浮いて見えるので苦手だという人が多いのだが、それを踏まえてか、"Glee"は合唱部の奮闘を中心に物語を進めている。

従って、突然歌って踊り出すのも「お歌の練習」や「お歌の発表会」がほとんど。
そいつに時折キャラクターの「夢のシーン」の歌とダンスが登場する、という寸法だ。

そして、歌とダンスの必需品の音楽だが、「合唱部」と聞いてわたしが想像する曲(つまり「小さい秋みつけた」とか「月の砂漠」とか)とは大違いの、ミュージカルナンバーあり、ポップあり、ロックあり、ラップありのノリノリの曲ばかり。

しかも、どれもこれも聞いたことのある新旧ヒット曲がほとんどで、それをオリジナルとは違うアレンジやオーケストレーションで聞けるので、旧知なのに新鮮で聞いていて楽しい。
口も勝手に動いてしまう。

そしてさらに、ブロードウェイでおなじみの顔が続々と登場するのである。

グリークラブの顧問、熱血教師ウィル・シュースターを演じているのは『ヘアスプレー』("Hairspray")のリンク役や『ライト・イン・ザ・ピアッツァ』("The Light in the Piazza")のファブリッツィオ役のオリジナルキャストだったマシュー・モリソン(Matthew Morrison)だし、嫌われ者が集まっているグリークラブの中でもメンバーに嫌われている、スターを目指す自己中レイチェルを演じているのは、『春のめざめ』("Spring Awakening")で主役を演じたリア・ミシェル(Lea Michele)。

他にも、ブロードウェイの常連ヴィクター・ガーバー(Victor Garber)やデボラ・モンク(Debra Monk)、ミュージカル『ウィキッド』("Wicked")のオリジナルピンク&緑コンビのクリスティン・チェノウェス(Kristin Chenoweth)とイディナ・メンゼル(Idina Menzel)も出てくるし、リア・ミシェルと『春のめざめ』で共演したジョナサン・グロフ(Jonathan Groff)もゲスト出演する。(注1)

こりゃもう、わたしがハマらないほうがおかしいというもの。

しかも、こんなのが見られたりするのだ。


ここでマドンナのVogueを歌って踊っているのは、"Glee"に出演する俳優陣の中でも一番のわたしのお気に入り、ジェーン・リンチ(Jane Lynch)。

リンチが演じるチアリーダー部の性悪顧問、スー・シルベスターは、一度見ると虜になる強烈キャラだ。

その彼女がなぜにマドンナのVogueをそっくりそのまま真似たミュージックビデオに出ているのか?

そいつはどうやらFOX JAPANで来週放映される"The Power of Madonna"のエピソードを見たらわかるらしい。

待ち遠しいが、それまでは鬼顧問スー・シルベスターによるVOGUEのミュージックビデオ フルバージョンを見て楽しんでおくとしよう!

ついでに本物のマドンナのVOGUEも。


注1)今月のNY Nicheに、"Glee"にゲスト出演しているクリスティン・チェノウェスやジョナサン・グロフにまつわるNewsweekのお騒がせ記事について書いたので、そちらもどうぞ。

2 comments:

  1. 首振りすぎて鞭打ちになりましたJun 15, 2010 07:22 AM

    お久しぶりです~!
    私も最初はGleeのあのはちゃめちゃストーリーが好きで見ていたのですが、後半からそのはちゃめちゃぶりがすっかり影にかくれて(除くシルベスター)つまらなくなりました(笑)。ミュージックナンバーはいっつもレイチェルがbeltしているという印象しかない(笑)。

    それでもスーのVogueのPVは堪能しました。いまじゃスーの場面を見るためにGleeを見ているぐらいです。それにしてもGleeのMerchは毎月出ているみたいで(DVD,CD)Merchを売るために番組があるってかんじです(笑)。

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  2. @首振りすぎて鞭打ちになりましたさん
    わたしゃハナ拭きすぎて袖がコテコテになりますた(笑)。

    日本ではようやくGleeのスプリングシーズンが始まったばかりなのですが、この先つまらなくなっていくのですね。それはまずいなー。
    でもいいや。わたしは最初っからシルベスター先生目的ですから。初めて見た時に「明日はジャージを買いに行こう!」と思ったくらいですもん(笑)

    しかし、DVDやCDはマジですごい数出てますね。歌の使用権利クリアするために払った分の回収用かと一瞬思いましたが、まさかそんな可愛いはずも無く、揉み手してる音がここまで聞こえてきそうです。

    >Merchを売るために番組があるってかんじです

    ははは! そのうち、ただのカラオケ用ミュージックビデオ番組になってしまったりして!

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