若い視聴者の獲得を狙って起用された若い俳優2人によるホストは、結果的には大失敗だったようだ。
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| ホストのジェームズ・フランコとアン・ハサウェイ ©2011 Academy of Motion Picture Arts and Sciences |
そりゃそうでしょう。
去年のホストの片割れであるアレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)の夢の中、という『インセプション』("Inception")な設定で始まったオープニングのモンタージュは、まるでMTVムービーアワードのオープニングのよう。
その後に続くお約束のホストのモノローグも、まるで台本が盗まれてアドリブで話さざるを得なかったかのようなお粗末さ。
「あそこにいるの、わたしのママよ〜」と自分の母親や祖母を引っ張り出すのがキメのジョークなのだから、ちとサムい。
わたしなど、「素直にリッキー・ジャーヴェイスがブログにアップしたジョークを読めば良いのに」と思ったくらいだ。
ご存知リッキー・ジャーヴェイス(Ricky Gervais)はキツいジョークがトレードマークの英国のコメディアン。
去年に引き続き今年も、1月に開かれたゴールデングローブ賞の司会で毒のあるジョークを連発して、カマトトなハリウッドのお歴々を震撼させた。
「今年は『トイストーリー3』『怪盗グルーの月泥棒』『トロン』なんかの立体的な3-D映画が大躍進した年だったね。もちろん、『ツーリスト』のキャラクターだけは立体的じゃなかったけど」
「『Sex and the City』のポスターでエアブラシをした人には特殊効果賞をあげないと。彼女達が何歳かみんなが知ってるんだから。あのうちの1人なんか『The Bonanza』に出てたんだぜ」
「シェールを見に行きたいかって? 嫌だよ。1975年じゃあるまいし」
彼の口から出る英語がブリティッシュであることはわかりきってるのと同様、彼が口を開けばこれくらいのジョークが飛び出してくることは皆承知のはずで、爆笑こそすれ、特に驚くようなもんでもない。(まさか去年のゴールデングローブ賞を見ていないわけではあるまい?)
さておき、そのジャーヴェイスは自身のブログに「アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)とジェームズ・フランコ(James Franco)がオスカーのオープニングモノローグで時間を持て余した時のために」と、ゴールデングローブ賞の司会で物議をかもした自分をネタにした、オープニングモノローグをアップしていた。
あー、ハサウェイとフランコが、せめてそれを読んでくれていたらと思わずにはいられない。
だって、ジェームス・フランコは終始「心ここにあらず」ってな様子で、iPhone(たぶん)片手につまらなそうにプロンプターを読むだけ。
どうやら、ショーをしっかりホストするより、ツイッターで舞台裏の写真をアップしたり、動画をアップするのに忙しかしい様子だ。
また、そこに居るのに居ないフランコを補うためか、ハサウェイはせっせと笑顔をふりまきつつ、これまたせっせと着替えをして自分の存在をアピールする。
しかし、いくら目と鼻と口が顔いっぱいに広がっていても、しらーっとした空気がただようテレビの画面を埋めるにはまだまだ足らない。
ところが、テレビを見ながら「なんだ、司会じゃなくて、ただファッションショーしてるだけじゃんか」と退屈していたわたしの目の前に、救世主が現れた。
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| ビリー・クリスタル ©2011 Academy of Motion Picture Arts and Sciences |
舞台に登場したクリスタルが開口一番、最初のジョークを口にした途端、コダックシアターを埋め尽くす観客や、テレビの前の視聴者が首を長くして待っていたアレが沸き出て来る。
そう、お腹から自然にもれ出て来る笑いである。
「よっしゃ、ビリー! そのまま授賞式のホストをしてしまえー!」
式も半ばをはるかに過ぎたこの時、世界中のテレビの前でこんな声がこだましていたに違いない。
あーあ。
来年からオスカーのホストは、何が何でもコメディアンにしてもらいたいもんだわい。


ホント今年のオスカーはつまらなかったですね。
返信削除ホストの二人はオスカーのCMの中のほうがよっぽど面白かったです(が、あれは編集の勝利でしょう)。
私もビリーが出てきたときはほっとしました。が、顔のお直しがちょっと怖かった(笑)。
アン・ハーサウェイはファンガールすぎて辟易しました。
@もうすぐブロードウェイ参りです!さん、
返信削除うらやますぃ〜。ワタスもこの春はあれとかこれとか見たいのいっぱい。カレンダーと通帳を見てはうんうん唸ってます(笑)
オスカーは仰る通りCMのほうが面白かったですよね。フランコがSNLのホストをしたときのことを覚えていたので、フランコと聞いて「ヤバいかも」と覚悟しましたが、まさかこれほどとは!
ビリーのお直しはハイビジョンで見るとホラーでしたが、どこをどう直したのかじっくり検証するためにも、そのまま乗っ取って欲しかったです(笑)
私は実は大震災のあった日にNYにいったので、あまり旅行を楽しむことはできなかったのですが(レポも自粛して描いていません)、The Book of Mormon強烈にお勧めします。アキームさんのツボにはまること間違いなし。枠があったらもう一回みたかったぐらいです。ハリポタくん主演の舞台も楽しかったですよ。トニー賞が楽しみですね。
返信削除@ブロードウェイに行ってきました さん
返信削除The Book of Mormonは既にわたしの見たいものリストのトップに君臨してたのですが、これでこの地位は揺るぎのないものになりました。私が他に見たいのはやっぱりノーバートのCatch Me If You Canっす。サットンのAnything Goesも見たいし、Good Peopleも見たい。見たいのありすぎー!
レポートの自粛なんてなさらずに、是非書いてください。楽しみにしてます。